令和に躍動する世代、県武最後の奮戦
第35回 栃木県柔道整復師会柔道大会
令和元年5月3日
移転前の県武道館最後となる当大会が開催され、小中学生合わせて300人の選手が出場しました。
1. 栃木県柔道整復師会優勝杯争奪戦
- 普段からの積極姿勢が結果を結ぶ〜 4年生決勝
女子ながら決勝にコマを進めた常見風羽(岡ノ谷)と 体格は小さいが積極的な柔道の津田春樹(野木)が対戦。 常見が先に技ありを取ったが、津田が諦めることなく攻めて技ありを取り返し、 判定の結果、終始攻め続けた津田が勝利。
- 2年連続の対戦〜 5年生決勝
ともに安定した実力を発揮し、去年と同じく決勝まで上がってきた、
連続優勝を狙う中村豪(帝京)と去年のリベンジを果たそうと意気込む 藤崎快晴(未来)の二人の対戦をなった。 勝つために日々の練習を頑張ってきたという中村が気迫のこもった攻めで技を繰り出し、 判定となったが3-0で優勝した。
- 去年の悔しさを糧に〜 6年生決勝
2年連続を目指す橋梨子(帝京)の
実力者同士のカードとなった。
両者の技の繰り出す「質」の差で、水野が3-0の判定で優勝した。
全国日整代表選手
2. 県議会議長優勝旗争奪戦
足利第一が男女とも3連覇達成!
男子決勝は、ほとんどを1本勝ちのストレートで勝ってきた足利第一と、
苦戦しながらも決勝まで5人全員の力を合わせて上がってきた國學院栃木が対戦した。
足利第一が決勝でも攻める姿勢を崩さず、圧倒的な柔道を見せ、3-1で見事に連覇を達成した。
中学女子決勝は、ノーシードから勝ち上がった西那須野が足利第一に挑んだ。
これまですべて1本勝ちのストレートで勝ち上がった足利一は女王の貫禄を決勝でも見せ、
ここでもすべて1本勝ちを収める圧倒的な強さで優勝した。
しっかり立って技をかけ、投げて1本を取ることを意識した柔道を指導していると語ってくれた。
3. 形競技会 理合いが大切
手塚美羽 (取)・松村空斗(受)組が優勝した。
手塚・村松組の勝因について、形競技選考委員の井上康彦先生は「優勝した二人は、
他の組に比べバランスが取れていて、理合いが伴っていた」と評価した。
4. 礼法優良賞
柔道の根幹となる礼の精神と作法。
少年少女にとって、社会秩序を学ぶために勝つこと以上に重視されるものだが、
今大会では男子に西那須野中学校、女子に清原中学校が選ばれた。
5. こんな、出来事が!
午後の決勝も終わり、一息つこうとトイレに行ったところ、男子トイレの奥で何やらガサゴソと物音が…。
見てみると中学生数人が掃除をしていました。
彼らにどうしたのか聞いてみると、
顧問の先生から「試合が終わったらトイレの掃除をしてくるように」と指導されているそうです。
ここでも素晴らしい礼法を指導されている先生がいるのだと感心しました。
「厚崎中の皆さん、トイレ掃除ありがとうございました。とてもキレイになっていましたよ!」
広報部 横地康史