令和元年7月7日 第84回学術講演会

“世界の屋根”エベレストへ
〜 高所登山に向かない遺伝子型を越えて 〜


帝京大学宇都宮キャンパスで行われた学術講演会に、

済生会宇都宮病院救急救命センター医長である

上小牧憲寛先生をお招きし「高所登山、低酸素への挑戦」と題してご講演いただきました。

先生は、医師として日本人で2番目にエベレスト登頂に成功した経歴をもちで、

日本登山医学会認定国際山岳医として活躍されています。

今回は、ご自身が経験した海外高所登山のなかでも、

特にエベレスト登山についてユーモアを交えながら話していただきました。

なんとか登頂は果たしたものの、美味しくない食事、急性高山病、

凍傷など数々の困難に直面し、凍傷のために手指、足趾の一部を失うことになりました。

それでもエベレスト登山は何ものにも代えがたいものであり、行って良かったと話されました。

また、登山隊の中で「なぜ自分だけが凍傷になったのか」理由があるのではないかと原因を探し出し、

その対策を考えたとの話には感服しました。

高所登山には、それに「向く」と「向かない」遺伝子型があり、

実は先生自身「向かない」型であることがわかったそうです。

高所登山では、判断の間違えや遅れがあると大きなケガや病気につながり、

最悪の場合は命を落としてしまう怖さがあります。

しかし、それらを乗り越え登頂を果たすことには、危険であるとわかっていても、

やみつきになるほどの素晴らしい魅力があるように思われました。

当会でも登山やトレイルランなどの救護を行っていますが、

平地とは違う判断が必要だということを念頭に置いて活動していきたいと思います。

学術部 大芦昌代

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